霊園ニュースの中から霊園でのレポート記事をピックアップします。霊園内のイベントや、催し物の様子などをご報告。

霊園レポート

2010年度、秋彼岸動物慰霊法要が行われました。

2010年度、秋彼岸動物慰霊法要が行われました。

今年も多くの方にご参加いただきました。

開園より今年で30年を迎えた秋彼岸動物慰霊法要は、あいにくの雨に見舞われました。例年『大光普照』でおなじみの観音菩薩の変化身、十一面観音様の石塔のもとで行われるのですが、今回は本堂に移り、十一面観音像の御前で行われました。堂内に数百人はとても入りきらないので、立ち席にての参列供養となってしまいましたが、ふりしきる雨の肌寒い中でも、供養にいらした方々は我が子を思うその心は強く、長時間立ったまま列席されていらっしゃいました。

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素敵なお手紙、ありがとうございました。

法要が始まり、式典の半ば、お焼香の前に遺族の中から代表して、二家族に天国の動物たちへお別れのお手紙を読んで頂きました。本年2月に15歳のラブラドールレトリバーのインディ君と、9月に13歳のチンチラ、ラブちゃんをおくられた山田様と、パピヨンのカレンをおくられた中村様からの手紙を抜粋にて紹介させていただきます。

2010年秋彼岸動物慰霊法要07 インディ−、二月に君と別れて、7ヶ月が経とうとしています。でも君のことを忘れる事が出来ずにいます。心の中に開いた穴が大きすぎて、まだ埋めることが出来ません。15年間、君と一緒に暮らしたたくさんの思い出が次から次へと心の中に甦ってきます。君が家にきて間もなく、散歩の途中で車にはねられてしまったけれど、大きな怪我をせずに済んだ事。小さくなった小屋を建て替えようとしたら無くなったはずのボールがいっぱい小屋の下から出てきたよね。...〈中略〉...今年の元旦、いつもなら「クンクン」って起こしにくる君が来ないので「あれ?おかしいな〜?」って思ったら、容体が悪く名前を呼んでも返事もしませんでした。少しづつ持ち直してくれましたが、二月十二日のその日が来る迄、毎日病院通いでした。よく頑張ったね、インディー!君が家の布団でそっと息を引き取ったあの日、家族みんなが涙にくれました。お母さんも大声で泣きました。涙が止まりませんでした。その事を事実として受け入れる事ができませんでした。心の中にポッカリ大きな穴が開いてしまいました。インディと過ごした15年という時間がそこで止まってしまいました。少しずつ君のことを落ち着いて考えられるようになってきたのに、イン君の後を追うように、9月17日に今度は大好きなラブちゃんが逝ってしまいました...〈中略〉...一年の間に二人を一度に失うなんて、今も信じられません。呆然自失の毎日ですが、天国から君たち二人が「お父さん、お母さん、元気出して!」って言ってくれているような気がします。二人が安心出来るように頑張るからね!イン君、ラブちゃんのことよろしくお願いします。お空の上で皆と仲良くするんだよ。そして空の上から皆を守って下さいね。もう、散歩にも行けないし、抱いてあげることもできないけど、イン君、ラブちゃん、二人の事はずっとずっと忘れないからね。ずっとずっと一緒だよ!!いつの日か、そちらに行ったら又皆で楽しく暮らそうね。その日まで、サヨナラ、インディー!サヨナラ、ラブ! 長い間思い出をありがとうね!!ゆっくりやすんで下さい。
M.Y より!
2010年秋彼岸動物慰霊法要032010年秋彼岸動物慰霊法要06
天国にいるカレンへ。手紙を聞いているカレンはどこで楽しく過ごしているのかな。カレンの事を思うととても悲しく切なくなるよ。でも、今まで過ごした時間は楽しい思い出ばかりだよ。カレンにとっては楽しかったかな?遠いところにお出かけをすることができなかったね。中央公園みたいに広いところに遊びに行ったら、カレンはきっと駆け回ってくたくたになっているところが想像できるよ。でも、できなかったぶん、天国のお友達とくたくたになるまであそんでね。カレン中村家にきてくれてありがとう。カレンが来てくれたおかげで私にとっては、とっても楽しい思い出ができたよ。カレンが、中村家に来てくれなかったら、今までの楽しい思い出も、悲しい思い出も、悔しい思い出も何にもしなかったんだよね。今までの思い出はいつまでも忘れないね。
ありがとね。
たくさんの友達と仲良くね。
カレンのお姉ちゃんより!
2010年秋彼岸動物慰霊法要042010年秋彼岸動物慰霊法要08

生前の家族の、暖かい生活の様子がよくわかります。そして、その分だけ、失った現在の悲しさも痛みも、染み入るようにわかるお手紙でした。大変つらいことですがペットを失った喪失感は、彼ら彼女たちが愛しかった分だけ、非情な罰を受けるかのように、続いていきます。『悲しみを乗りこえること』が適当なのかはどうかは難しいところなのですが、インディー君、ラブちゃん、カレン達と暮らした思い出を胸に、彼らの分まで、精一杯生きていただけるよう、心から応援しております。

ご列席の参列者の方々も、同じお気持ちではなかったでしょうか。動物供養を通して彼岸のペット達の霊を慰めるとともに、喪失感に悩む残された家族の方々の心も支えていければと思っています。

合掌

2010年秋彼岸動物慰霊法要05

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